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2006年6月 8日 (木)

issue31 6月9日発売(サッカー批評)

特集 反町康治、かく語りき!
ドイツワールドカップ全64試合の日本一刺激的な副読本


日本サッカーの明日を担う理論派、反町康治がドイツを30000字で語りつくした総力特集!


CONTENTS
PART 1
ドイツW杯のコクを味わう!
PART 2
至高の9試合を見逃すな!
PART 3
偉大なるドラマの行方を先見
PART 4
総論 監督脳で観戦しよう!


OUTRO 1
FIFAランキングトップ10への提言
OUTRO 1
対談 反町康治×えのきどいちろう
Hihyou31_1
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2006年3月 3日 (金)

サッカー批評 特選コラム

冬の五輪とワールドカップ」(宇都宮徹壱)

 1994年、冬季五輪がワールドカップイヤーのイベントとなって早12年。競技としての関連性など皆無なのに、気が付けば私は、ふたつの大会をリンクして考えるようになっていた。とりわけ、日本が初めてワールドカップ出場を果たした98年は、長野で国内二度目の冬季五輪が開催され、日本は金5、銀1、銅4の計10個のメダルを獲得。私自身、フランスでの代表が不甲斐ないものだったこともあり、この年の五輪のことはよく覚えている。

 で、あれから8年が経った今年、周知の通り冬季五輪の日本代表は、いずれも失墜の憂き目にあって、メダルはいまだゼロ(日本時間2/23現在)。この原稿を書いているのは、フィギュアスケートの最終日直前なので、あまり滅多なことは書けないのだが、それでも実にインスブルック(1964年)以来となる「30年ぶりのメダル・ゼロ」も、決してあり得ない話ではないかもしれない。

 この体たらくの原因は、それぞれの競技において異なるのだろうから、私のような素人が安易に語るべきではのは、重々承知している。ただ、同じ年にワールドカップを迎える身としては、およそ他人事とは思えないもの、また事実だ。私が何より「他人事とは思えない」のは、ただひとつ。それは、メディアのあからさまな手のひら返しである。

 冬季五輪開幕直前、いくつかのスポーツ専門誌に目を通したのだが、私のような門外漢には、スノーボードであれ、ジャンプであれ、スピードスケートであれ、いずれのジャンルでも「日本のメダルは確実!」と思わせるような内容の記事に読めた。いや、さすがに断定はしていなかったかもしれない。が、それでも巧みなレトリックで「限りなくメダルに近い」と読者に過剰な期待をさせるような文章であったことだけは確かだ。

 同様のことが、今年の6~7月にも繰り返される可能性は、十分あり得る話だ。われわれにできることは、ただひとつ。読者に過剰な期待も、不必要な絶望も抱かせることなく、有益な情報を、冷徹さと愛情をもって伝えることであろう。無論、自戒の念を込めて。

(2006/02/24掲載)


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