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2006年6月27日 (火)

フランス代表、スペインと戦うその前に(W杯リレーコラム)

文●横尾愛


◆予測していた相手、スペインとの因果関係
ようやく突破を決めてほっとしたのもつかの間、決勝トーナメント初戦の相手はスペイン。『レキップ』紙が伝えた会見の様子によると、ドメネク監督は「スペインと当たるのは予想していたが、このような形とは思っていなかった」と述べている。


だが完全に想定外、というわけではなく、単に「我々がグループ1位で抜けて、スペインは2位で来るだろうと思ったからね」ということである。つまり、どちらにしてもスペインとは当たるだろうと予想していたのだが、試合会場だけがハノーファーに変わった、というワケだ。


1922年から数えて28回目となる、フランスとスペインの対決。対戦成績はスペインの11勝6分10敗で、フランスは一歩遅れを取っている状況だ。アラゴネス監督は「スペインでは、シーズン中に70試合も80試合もプレーすることはできなかったジダンだが、たった1試合なら、大変危険な選手になるかもしれない」と、早くも舌戦の構えである。


そして、アンリ本人は「もう過去のことだ」と言っているモノの、フランス vs スペインとなると避けて通れないのが、いわゆる“アラゴネス・スキャンダル”。2004年の秋、アラゴネス監督がアンリに対して人種差別的な発言をした事件である。「あの事件で『黙ってるだけじゃダメだ、行動を起こさないと』と思った」と語るアンリは、それ以来、自らが先頭に立って人種差別反対のキャンペーンを行っている。


アンリの言う通り、これはアラゴネス監督の謝罪で、すでに終わった事件。わざわざ煽るべきことではないし、フットボールは互いの個人的感情でプレーするものではない。ただ、知っておくべきこと、忘れてはならないことは、いつでもあるのだ。
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